「みんなの目の前でガミガミ怒鳴られる……」
「なんとなく気になる小言を言われる。あとから何だったんだろうと思ってしまう」
たくさんの人が集まっている企業で一番の問題は「ハラスメント」です。退職するほとんどの理由がこの「ハラスメント」といっても過言ではありません。
ただ、一言で「ハラスメント」といってもどんな種類があるのか、漠然としていませんか?
そこでココではとくに女性が気にしたいハラスメントをピックアップし一覧にまとめました。
対策などもふまえご紹介していきますので、ぜひ転職活動の参考にしてみてくださいね♪
ハラスメントの定義とは?
そもそもハラスメントの定義とは、いったい何なのでしょう。
和訳すると「いじめ」「嫌がらせ」となります。とくに企業の場合、職権を利用して部下などを不快にさせ、退職に追い込んでいるとされるケースが多発しています。
これらを「〇〇ハラスメント」といったように、さまざまな種類に定義されるようになりました。
もちろん「悪気はない」ケースがほとんどですが、たくさんの人が働いている環境では、普段の何気ない行動や発言がハラスメント行為となってしまう可能性が十分あります。
それでは、一般的な「ハラスメント」を中心に、女性が気になる「ハラスメント」には、どのようなものがあるのかをチェックしていきましょう。
主なハラスメントの一覧はコレ!
まずはハラスメントの種類を一覧表でみていきましょう。女性が「ひょっとして……」と思うモノでは、以下のようなハラスメントが多いです。
ハラスメントの種類 | 内容 |
---|---|
セクシャル・ハラスメント(セクハラ) | 職場において行われる性的な言動の嫌がらせ |
パワー・ハラスメント(パワハラ) | 上司による優越的な立場を利用した嫌がらせ |
モラル・ハラスメント(モラハラ) | 相手を心理的に虐待する行為。無視などもこれにあたる |
マタニティ・ハラスメント(マタハラ) | 妊婦など、これから出産を予定する女性に対しての嫌がらせ |
スメルハラスメント(スメハラ) | 体臭や香水など、相手に不快に思われる臭いが不快にさせること |
カスタマー・ハラスメント(カスハラ) | 商品などに対し、悪質なクレームや言いがかりをつけるおどし |
けっこうありますよね💦 それでは、それぞれの詳しい解説を見ていきましょう。
セクシャル・ハラスメント(セクハラハラ)
セクシャル・ハラスメント、略してセクハラは、女性なら一度は経験したことがあるであろう、深刻な問題です。
セクハラの原因には、男性上位思考をはじめ権力の乱用が挙げられます。
具体例としては以下のようなものです。
- 職場での不適切な身体的接触(肩をたたく、手にふれるなど)
- 性的な言動(「今度の飲み会は二人きりでどう?」など)
- 卑猥な冗談
- 不必要な接近(背後に立っている、急に隣に座る、など)
もしあなたが最初「気にしすぎだ」と思っていても、実際には言葉や行動による影響は計り知れません。
下手をするとあなたのメンタルがおかしくなり、体調不良になる可能性だってあります。
結論としてセクハラにあったと思った場合にはすぐ対処しましょう。私たち一人ひとりが、セクハラを許さない姿勢を持つことが重要です。
パワー・ハラスメント(パワハラ)
パワー・ハラスメント(通称パワハラ)は、上司などがその立場を利用して他者に対して行う嫌がらせなどをいいます。
その行為は単なる職場環境を悪化させるだけでなく、被害者の心身に深刻なダメージを与えることです。
具体的な例としては以下のようなものがあります。
- 大声でどなる、フロアにいるスタッフの前で注意する
- あきらかに多い残業を押しつける
- 個人的なことで侮辱的な言葉を言う
- 他の人との比較をし、嫌味や小言をいう など
パワハラには企業の体制など根深い問題があるケースがほとんどです。
ですが「仕方ない」とあきらめてしまうのはNG。そもそも企業は本来、あなたが安心して働ける環境を築くための対策をしなければなりません。
結論として、パワー・ハラスメントが行われていると感じた場合には何かしらの対策が必要です。休職でもいいでしょうし、転職活動を考えてみるのもおすすめです。
ここで一つアドバイスですが、転職を繰り返さないためには、まず自己分析を行うことが非常に重要です。
なぜなら自分自身の強みや価値観を理解することで、求める職場や仕事内容が明確になり、ミスマッチを避けることができるからです。
無料の適職診断もたくさんありますので、気になる場合にはチェックしてみてもいいでしょう。
モラル・ハラスメント(モラハラ)
モラル・ハラスメント(モラハラ)は心理的な暴力です。例えには無視や、非難、仲間外れ、過剰な批判などが含まれます。
なぜモラル・ハラスメントが深刻視されるかというと、被害者の自己尊厳や精神状態に多大な影響を及ぼすからです。
モラル・ハラスメントを受けた人は、ほとんどの場合退職をよぎなくされます。
逆にいえばモラル・ハラスメントを使って退職に追いこむこともできるため、非常にセンシティブな問題になっています。
モラル・ハラスメントのもう一つの問題はターゲットが「ハラスメントを受けていることに気がつかない」といった点です。
昨日までは機嫌がよかったのに急に不機嫌だった。などがそれにあたります。
上司が「今日機嫌が悪いのかな?」など、クルクル様子が変わるときは要注意です。モラハラの対策をしっかり講じる必要があります。
マタニティ・ハラスメント(マタハラ)
マタニティハラスメントは、妊娠を理由に職場で不当な扱いを受けることをいいます。
働いている妊娠中の女性は、企業での協力がないとなかなか出産しづらいのが現状です。
にもかかわらず妊娠したことで業務を軽減する申し出などを無視されたり、非難の対象になったりします。
すべての会社がそうではありませんが、周囲からの冷たい視線を感じることが多くなるのが。マタニティハラスメントの特徴です。
スメル・ハラスメント(スメハラ)
スメハラとは、主に体臭などが不快感やストレスを引き起こす行為である、ということを指します。
人間は誰でも体臭がありますが、人によって「不快」な臭いと限定されてしまう事があります。
さらに最近では「香害」と呼ばれる状況もあり、深刻です。これは柔軟剤などの香りで周囲がアレルギー反応を引き起こしたり香イライラや集中力の低下を引き起こすことがあります。
スメハラは他のハラスメントとは少し違い、知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけてしまうことがあります。
ですので第三者を介して状況を把握してもらう事がベストです。
カスタマー・ハラスメント(カスハラ)
カスタマーハラスメント(カスハラ)は、主にカスタマー・サポートなどの電話応対などで多くみられるハラスメントです。
これは顧客からの不適切な言動によって従業員が受ける精神的な負担を指します。
カスタマー・ハラスメントには、次のようものがあります。
- 商品に対する理不尽な要求や暴言。
- 商品に対する不満を理由に、個人攻撃を行う。
- 従業員の仕事に対し、無理な要求をする など。
カスタマーハラスメントから従業員を守るためには、ハラスメントへの対策を検討する必要があります。これは企業がそっせんして行う事です。
嫌がらせの定義や具体的な行動基準を明確にし、従業員が安心して働ける環境を整備することが必要です。
転職活動でハラスメントを確認する方法
一度ハラスメントを体験してしまうと「もし次の転職先でもハラスメントがあったらどうしよう」そう思ってしまいますよね。
実際に調べる方法はいくつかあります。ここでは簡単にチェックできる対策をピックアップしてみました。
企業の取り組みをチェックする
まずは企業のホームページや求人情報で、ハラスメントに関するポリシーや取り組み(研修、相談窓口など)を調べましょう。
丁寧な説明があればあるほど、その企業の取り組みがしっかりしていることが分かります。
求職者にとって安心できる内容なのかをしっかりと見極めましょう。
面接で質問してみる
面接時には不安点を聞き出しておきましょう。
「職場の文化はどんなものですか?」
「職場の雰囲気はどのような感じですか?」
などといった質問を投げかけることで、企業の姿勢を確認できます。
面接官がていねいに答えてくれるかなどもポイントです。あなたが納得できる回答が来た場合には安心して良いでしょう。
その他面接での質問が気になる方は以下のコンテンツも参考にしてみてください。
社員の声をチェックしてみる
ホームページ以外でも、企業の口コミや評判などを記載している場所がいくつかあります。
これらのレビューサイトを活用して、実際に働く人たちの意見を収集しましょう。怪しい口コミがなければ、それほど心配はしなくていいはずです。
あなたに「ハラスメント」が発生した時の対策
いろいろ対策はしたものの「ハラスメントに遭ってしまった」場合には、どのような対策がベストでしょうか?
ここではあなたができる対策についてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみましょう。
信頼できる上司や同僚に相談する
ハラスメントが発生した場合、まずは信頼できる上司や同僚に相談し、状況を伝えてみましょう。
あなたが知らない良い対策を知っているかもしれませんし、一人で抱えるよりも共有した方がいい場合があります。
内部相談窓口を活用する
企業内に設けられている相談窓口があれば、そこに申告してみましょう。
異動など適切な対応をしてくれる場合が多く、それで問題が無くなるケースも多いです。
外部機関に相談する
企業内で解決できない場合、労働基準監督署やハラスメント相談窓口(女性専用のものもある)など、外部の機関に相談する方法もあります。
あまり普段は使い慣れていないかと思いますが、いったん相談してみてもいいでしょう。
仕事を辞める、転職する
どうしてもハラスメントが収まらなかった場合には思い切って転職してしまう、といった方法もあります。
なぜなら自分の安全と健康を最優先に考える方が後々メリットが大きいからです。
考えてみましょう。ハラスメントが多い仕事を続けることでストレスやメンタル面に悪影響がおよびませんか? ならばさっさと次の仕事を見つける方が得策です。
当サイトでは、第二新卒の方に対しては以下の転職エージェントをおすすめしています。
■ 年間転職支援数4000件以上
→『転職エージェントナビ』
■ 選考企業に合わせた面接対策を実施
→『UZUZ(ウズウズ)』
ハラスメントを受けた場合、転職を考えるのは理にかなった選択です。
メンタルヘルスを守り、次に進むための一つの方法として考えてみましょう。
ハラスメントまとめ
転職活動中の女性にとって、職場のハラスメント対策は非常に重要なポイントです。
できれば長く続けたいのは当然のこと。そのためにも企業の職場環境や取り組みを確認し、安心して働ける職場を選ぶことが大切です。
気をつけたいのが「加害者にならないようにすること」。
今の世の中、ちょっとしたことでハラスメントだと言われてしまいがちです。
ですので、うっかりしているとあなたも加害者になってしまう可能性があります。
今回紹介したハラスメントをしっかりとチェックし「被害に遭わない、加害者にならない」ポイントをしっかりふまえて転職活動を進んでいきましょう。
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