履歴書にある「本人希望欄」をどう書くか、悩んだことがありませんか。つい本心を書いてしまいたくなりますよね。
でもこの項目に希望をありのままに書くと、人事が「ん?」となってしまう可能性も。
それではどのように書くのがベストなのでしょうか。
そこで、ここでは転職活動における「本人希望欄」について、書き方の見本なども交えてご紹介したいと思います。
転職の履歴書|本人希望欄の正しい書き方
本人希望欄のポイントについて解説すると、以下の通りです。
- 基本は「貴社の規定に従います」とする
- 応募職種の選択がある場合は記入する
「なんだ」と思うかもしれません。
しかしながら、本人希望欄はベースとして「貴社の規定に従います」と記述します。
勤務条件や待遇については原則として書くことは控えましょう。
いえ、それもNGとなります。
「特になし」「ありません」という言葉は、モチベーションを感じさせない言葉のため、使わない方向で調整しましょう。
希望や条件については、面接の場で確認する
履歴書は応募者の職歴やスキルに加え、熱意や志望動機を効果的に伝えるためのツールです。
そのため、応募者が希望する条件や職務内容については面接の場で伝えるようにします。
履歴書において希望条件を素直に記入することは、相手に「条件面ばかり気にする人」との印象を与えてしまうことがあります。
複数の支店、部署などの募集があった場合
さまざまな部署がある求人案内がある場合、提示された求人の中から選択肢を吟味し、最も適したものを選ぶことになります。
さらに、その際には相手に失礼のないよう配慮しながら、希望理由を簡潔に説明する文章を添えることに努めます。
「介護が必要な身内がいるため、仙台支社での勤務を希望します。」
理由がない場合には、素直に「仙台支社での勤務を希望します。」とだけ記載しておきます。
「入社希望日(退職予定日)」が決まっている場合
転職先での勤務開始日がはっきりとしている場合、本人希望欄に退職予定日や入社可能日を具体的に記入することができます。
例えば、「退職予定日は2024年5月15日で、翌週からの入社が可能です。」と記載することで、相手企業に対して明確な意図を示すことができます。
もしあなたが、退職日が未確定である場合には、無理に具体的な日付を書く必要はありません。規定通り「貴社の規定に従います」と記述します。
退職日が決まっている場合「いつから働けるのか」を明記する
- 例文1)
退職予定日が2025年5月20日のため、5月21日からの勤務を希望します。
- 例文2)
退職予定日:2025年3月30日(〇)
入社可能日:2025年4月1日(〇)より就業可能
本人希望欄に記入してしまうとNGなこと
転職を行う中で、志望動機や自己PRを記入するべきか悩みますね。
しかし、求人票に「本人希望欄と明示されている以上、その欄には希望以外の情報を記入することは推奨されません。
たとえば、希望以外の内容を記入してしまうと書類選考で不利になる可能性がありますので、注意が必要です。
記述する際、主に避けるべき項目は次の通りです。
- 「特になし」「ありません」 の表記
- 志望動機や自己PRとして使う
- 給与・時間などの希望
上記を記入してしまうと採用担当者は、応募者が求められている情報に適切に応えられないと判断する可能性があります。
そのため、各項目の役割を理解しておくことが重要です。
例えば、自己PRや志望動機はそれぞれ専用の欄にしっかりと記入し、他の情報と混ぜないようにしましょう。
本人希望欄に書いた方がいいもの
下記のような特定のケースに該当する場合には、本人希望欄に具体的な希望内容を記入することが推奨されます。
- 子育てや介護などで勤務時間に制限があるとき
- 健康状態(通院希望)について伝えたいとき
- 連絡の時間帯に希望がある場合
子育てや介護などで勤務時間に制限があるとき
(例 文)
- 保育園の送迎があり、月曜日と水曜日は定時に退勤させていただければ幸いです。
- 親(実母)の介護のため、月曜日と火曜日は10時出社とさせていただければ幸いです。
健康状態(通院希望)について伝えたいとき
(例 文)
- リハビリ治療のため、毎月第一、第三水曜日は17時に退社させていただければ幸いです。
連絡の時間帯に希望がある場合
(例 文)
- 現在就業中のため、平日の日中(午前9時から午後5時の間)、電話に出られない場合があります。メッセージを残していただくか、メールにてご連絡をいただければ、できるだけ早く確認し、折り返しご連絡させていただきます。
まとめ
履歴書の項目はそれぞれが決められた内容となっているため、自由度が低いと感じてしまうかもしれません。
ですが、しっかりと記述することで面接が通りやすくなります。
封筒などにもルールがありますので、できるだけ基準に則った方法で送付し、次のステップに進めるようにしていきましょう!
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