転職活動をしていて複数のエージェントを使っていると、たくさんの求人を紹介していただきますよね。
でも、なかには
「ちょっと違うな…」
「これは希望とズレてるかも…」
と感じる求人もあると思います。
そんな時、転職エージェントからの求人を「どうやって断ったらいいんだろう…」と悩んでいませんか?
そこで、今回は「断るのが苦手、申し訳ない」と感じてしまうあなたのために、角を立てずに「ふわっと断る」方法をお伝えします。
結論:転職エージェントの案件は断ってOK
転職エージェントは、あなたの転職をサポートしてくれる心強い味方。
でも、彼らもプロ。あなたの希望に合わない求人を無理やり押しつけてくる可能性も否定できません。
そんな時にはきっぱり「お断り」することは当然OK。
なぜなら、あなたの軸を明確にし、本当にフィットする求人に出会うまでには、避けて通れない道だからです。
なぜ断ることが重要なのか
これは私の体験談になります。
現職に転職する前の話になりますが、当時の私は「数を打てば内定できるのかな」という考えの元、気になる転職サイト・エージェントには片っ端から登録していました。
現在のお仕事は、そのうちの8~10社くらいの転職エージェントに相談をし、内定をいただきました。
当時は派遣社員だったため、スマホをチェックできるのは昼休みと10分程度の休憩時間しかありませんでした。
それなのに、いざスマホをチェックすると大量の着信履歴とメールが届いていて。
ランチもおちおち取れないままのやりとりに、さすがに嫌気がさしてきました。
そしてエージェントの内容も「確認の連絡」だったり。うっかり電話に出てしまってもたいした重要性がないことが多く、がっかりした記憶があります。
その後は転職エージェントに関しては「うーん」と思った場合には、少しずつお断りのご連絡をすることで連絡の頻度が落ちてきました。
さらに相性のいい方のみとお付き合いすることで、無事内定をいただくことができ、
「初めから、嫌な案件はしっかり断っておけばよかった」という記憶が残っています。
シチュエーション別:「ふわっと断る」例文集
求人案件を断る大切さについてお伝えしましたが、「そういっても断るってハードルが高い」と考えてしまいますよね。
そこで、ここでは「角をたてず、ふわっと断る」ための例を、メールやSNSなどを使った場合、どうするかを見ていきましょう。
1. 紹介された求人が希望とズレている場合
- ポイント: 具体的に何が合わないかを伝えることで、エージェントも次回の提案に活かせます。ただし、強く言いすぎないのがコツです。
「ご紹介ありがとうございます!いくつか拝見しましたが、〇〇の点で、今回は見送らせていただこうかと考えております」
「私の希望は〜〜なので、もしよろしければ、そちらの条件に合うものがあればまたご紹介いただけますでしょうか?」
「大変恐縮ですが、今回の求人は私のキャリアプランとは少し方向性が異なるようです。
今後は〜〜のような業界や職種に絞って情報をいただけると嬉しいです。」
2. すでに他のエージェントで選考中の場合
- ポイント: 選考状況を正直に伝えましょう。そうすることで、転職エージェントも納得するのが早いです。
「ありがとうございます。実は、現在他で選考が進んでいる企業がありまして、そちらを優先させていただきたく、今回は辞退させていただければと思います。
「ご提案いただいた求人、大変魅力的なのですが、現在並行して選考中の企業が複数あり、一旦そちらに集中させていただきたく、今回は見送らせていただきます。」
3. 連絡頻度が「少し多いな」と感じる場合
- ポイント: 現在あなたが忙しいことを伝えつつ、今後の連絡頻度について希望を伝えておきましょう。
「いつもご連絡ありがとうございます。
現在、仕事が多忙な時期でして、なかなかすぐに返信できず申し訳ございません。
もし差し支えなければ、週に1回程度、まとめてご紹介いただく形でもよろしいでしょうか?」
「大変恐縮ですが、もう少し連絡の頻度を調整していただくことは可能でしょうか?〇曜日でしたら比較的確認しやすいのですが…」
上記は一例です。ですが、電話などが入った場合でも使えます。
ポイントは「エージェントに納得してもらう、かつ角を立てない」といった点です。
先方も「早く企業先から内定をもらいたい」という気持ちがありますし、
そもそもエージェントのノルマがある場合もあります。
ですので、その点は考慮しながらお断りをすると、角がたたない上手な断り方ができます。
「ふわっと断る」ためのちょっとしたコツ
それでも、せっかくお仕事を紹介してもらっているので「やんわりとお断りする」というのは心情的にも迷いますよね。
ですので、以下の内容をふまえながら「ふわっと」お断りをするためのコツをまとめてみました。
- 感謝の気持ちを添える
- 曖昧な表現も時には有効
- 今後の期待を伝える
- 連絡は早めにする
それぞれを見ていきましょう。
1.感謝の気持ちを添える
まずは「ご紹介ありがとうございます」
「いつもお世話になっております」
など、感謝の言葉から始めると、たとえ断りのないようだったとしても印象はずいぶんと変化します。
2.曖昧な表現も時には有効
女性の場合は、「どう言ったら角が立たないかな」
「悪い印象を与えないかな」と、あれこれ考えてしまう気持ち、すごくよく分かります。
そういった気持ちの「間」も、転職エージェントの提案を考え直させるには有効です。
「少し検討させてください」
「今回は見送らせていただきます」
の前に「うーん。そうですねぇ」といった断定的な言葉を避けることで、角が立ちにくくなります。
さらにキチンと
「せっかくご紹介いただいたのですが、もう少しいろいろな選択肢を見て、じっくり考えたい気持ちがあって…」
「魅力的なお話なのですが、今はまだピンとくるものがなくて…」
など、あなたの想いをつたえると、より効果的でしょう。
3.今後の期待を伝える
転職エージェントからの案件を上手く断るためには、あなた自身も明確なビジョンを膨らませておきましょう。
それをふまえ「もし〜〜のような案件があれば、またご連絡いただけますと幸いです」など、今後の関係性につながる言葉を添えるのも良いでしょう。
4.連絡は早めにする
これはどの場合でも同じですが、返信が遅れると、エージェントも次のアクションが取りづらくなります。
ですので、もし断る場合であってもできるだけ早めに返信しましょう。
断り続けると案件は来なくなるのか?
「上手に断れるようになったけれど、その後は仕事を紹介されなくなるのでは?」
そう考える人もいるかもしれません。ですが、それは「人による」可能性があります。
たしかに紹介案件を断り続けると、徐々に連絡が減っていく可能性は高いです。これは否定できません。
ただし、これは転職エージェント側があなたの状況やニーズを把握するために「少し時間をかける」ことにシフトした結果かもしれません。
転職エージェントは、企業から紹介料を得るビジネスモデルです。そのため、転職意欲が高く、近いうちに転職を決めてくれそうな求職者を優先する傾向があります。
ですので、あなたが「少し違う」案件を紹介され、かつ断った場合には、あなた自身も「別のエージェント」を使ってみるという風に切り替えてみてはいかがでしょうか。
すべてはタイミングです。転職はとくに流れが早いため、まよっている間は逆に「自分が何をしたいのか」をしっかりと見極めましょう。
「何がしたいのかわからない」
「どんな転職がいいのだろう」
と不安を抱えている場合には、キャリアコーチングなどを検討してみるのもおすすめです。



まとめ:上手に断って、納得のいく転職を!
いかがでしょうか。転職活動は、あなたが主役です。
ですので転職エージェントからの紹介を「断る」ことは、あなたの意思表示であり、より良い転職につながる第一歩。
自分の希望をしっかり持ち、納得のいく形で進めていくことが大切です。
今回ご紹介した「断る」方法で、ストレスなく、上手に転職エージェントと付き合ってみましょう。
あなたの転職活動が実り多きものとなりますように、応援しています!