「あーまた残業だった。もう月の半分を残業している」。
「仕事は早く終わったのに、なんとなく帰りづらい」。
このように「定時で帰りたいけど、帰れない」と思っている人がほとんどの日本。
本来あるはずの「定時退社」という機能がまったく作動していません。これはすべての労働者が疑問に思っている事です。
1日は24時間と決まっています。
ですから、できれば定時にあがり自分の時間を充実させたいですよね。
そこで、当ページでは定時に上がれない原因と、どうやったら定時に帰れるのかについて解説していきます。
なぜ「定時で帰れない」のか。原因は主に3つ
まずなぜあなたが「定時で帰れないのか」について探ってみましょう。
原因は企業によりさまざまですが、主なものは以下の通りです。
1.みなし残業代が発生しているから
みなし残業は、あらかじめ定められた残業時間分の残業代を給与に組み込む仕組みです。
残業代は労働者の権利ですが、みなし残業では一定時間内の残業に追加の残業代が支給されません。
つまり、会社に「みなし残業制度」がある場合、定時に帰れず、過剰に働かせられる悪循環が生じます。
ここが原因で「あなたが定時に帰れれない」状況になっている可能性もあります。
2.周りが「帰らない」空気を作っているから
定時に帰れない原因の二つ目は、社内が「帰らない」空気を作っているからです。
このような環境では個人が定時に帰ることが難しくなります。
理由は、いろいろですが職場の文化や同僚の行動が強く影響を与えていることも多いです。
とくに日本では同調圧力が強く、周囲の雰囲気に流されやすい傾向にあります。
このように、周囲が働き続けることを前提とする雰囲気を作り出すと、自分だけが早く帰ることに対する罪悪感や負い目を感じるようになります。
3.会社の求めるスキルに達していないから
定時に帰れない原因の三つめは、「あなたが会社が求めるスキルに達していない」ことが挙げられます。
例えば、サービス業から事務職に変わった。または昇格した。などの場合、求められるスキルに追いついていくことができず、自然に残業が多くなります。
求められるスキルが高い場合、社員はそれに応えるために努力しなければならず、時には残業が必要になることもあるのです。
ですがほとんどの場合、業務理解をし慣れるころには作業効率も上がりますから心配することはありません。
業務に慣れてスピードがアップしているのにも関わらず定時に帰る日が少ないとなれば、他の原因を探してみる必要があります。
企業側の事情で「定時で帰れない」ことも
厚生労働省では残業時間の上限を原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできない。としています。
しかし、最近の人手不足の影響が顕著となる中、多くの企業が残業を求める姿勢を強めています。
このような状況では、同じ労働者に対して過剰な労働負担がかかり、一人あたりの仕事量が増え、労働者の健康が脅かされるケースが増えているのが実情です。
とくにサービス業や製造業などでは、急な人材不足に対応するために、残業が常態化している企業も少なくありません。
もしあなたが上司から「残業をお願いしたい」と申し出を受けた場合、すぐに「いいえ」と答えられる自信はありますか?
実際には、残業を断ることが難しいと感じる人が多く、その理由には職場の雰囲気、上司の期待、そして自身のキャリアへの影響などが絡んでいます。
自分の意志よりも仕事を優先せざるを得ない。これこそが「定時で帰れない」最大のネックになっています。
定時で帰るために、できることってある?
定時に帰れない原因を知ると「定時に帰れるなんて無理?」と思うかもしれません。
いいえ、そんなことはありません。もしあなたが「定時で仕事から帰りたい」場合、解決法はいくつかあります。
ここでは主な対策ポイントをチェックしてみましょう。
1.周りとの協調性を大切にする
定時で帰るためには、周りとのコミュニケーションが不可欠です。
なぜなら職場とはチーム全体が同じ方向を向くことが、効率的な業務遂行につながるからです。
具体的には、以下のような方法があります。
- 声をかけあって進捗を確認しあう
- お互いを理解し、大変な同僚はサポートする
- タイムマネジメントを意識していることを伝えておく
定時ギリギリまでPCと向かい合い、いきなり「お疲れ様」といって帰る人はそうそういませんよね?
ですので、まずは周りの人たちと連携をとることを優先しましょう。そうすることで、意見を言いやすくなります。
また同僚のタイムマネジメントも意識してあげると、双方が「定時に帰ろう」という連携にもなってきます。
早く仕事を終わらせたい場合、自分だけでなくチーム全体の働きやすさが向上し、結果的に心地よい定時退社が実現できるのです。
2.スキルをあげて、帰っても良い状態にする
定時で帰るためには、スキルを上げて効率化を早めるのもひとつです。
必要なスキルを身につけることで、業務を効率的に進められ、早めに仕事を終えることが可能になります。
「スキルを上げても、成果が出ないのではないか?」と思う方もいるかもしれません。
実際にはスキルがあがると自信を持って業務に取り組むことができますし、新しい知識を身につけることで、問題解決能力が高まり、結果的に仕事の質が向上します。
メリットが多いので考えてもいい手段です。
外資系なら「オンライン英会話」で口頭の伝達をアップさせると時間短縮になりますし、基本的な「ビジネススキル」を一通り覚えておくだけでもいいでしょう。
また最近ではチャットGPTなど「AI」を使ったノウハウも重要となっています。
AIを使う事でより業務が効率化することはよくあります。
自宅でできる簡単な学習には以下のものがあり、おすすめです。
3.転職する
これは最後の手段ですが、定時で帰るためには転職を検討してみるのもおすすめです。
なぜなら、あなたが「定時で仕事を終えられない」原因は、現在の職場環境が残業を常態化の場合、なかなかすぐの改善が難しいからです。
環境の悪い職場にいると、社員のモチベーションが低下し、心身の健康にも悪影響を及ぼします。
ときとしてうつ病に陥る事だってあります。
これは体験談ですが「定時にあがれない」ことを理由に転職を決意した同僚は、休日が120日以上、フレックスタイム制度を導入している企業に移り、定時で帰ることが可能となりました。
「安定した職場を手放すのは怖い」と思う人もいるかもしれません。
ですが実際には自分の時間や生活の質を重視することが長期的にはプラスになります。
ですのであまりにも定時に帰れなない場合、働き方を見直し転職を選択することで、より良いライフスタイルを手に入れることができます。
時間は有限。自分の時間を大切に
当たり前ですが時間は有限です。
ですからお金も大切ですが自分の好きなことに時間を割くことは、非常に重要です。
例えば、週に一度のギター教室や、ダンスなどの活動は、自分の成長を感じるだけでなく、職場以外の新しい出会いにもつながります。
仕事や家事に追われる中でも、短い時間であっても趣味に触れることで心が豊かになります。
ですからお金との兼ね合いと共に、時間の大切さにも改めて気がついておきましょう。
まとめ
仕事を定時であがりたいと思うのは、多くの人の共通の願いです。
プライベートな時間を楽しんだり、家族や友人とのコミュニケーションを大切にしたりすることは、すべての人が等しく行うべきものだからです。
そこで定時であがるためには、雇用側である私たちも「効果的な時間管理」が不可欠です。
それには仕事の仕方や進め方を見直すことや、状況が変わらない場合には転職などの行動も必要となります。
業務量が多すぎて定時での退社が難しいと感じる方は、ぜひ自分に合った対策方法で定時あがりを目指してみてくださいね♪
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