仕事をするうえで、一番の悩みは人間関係です。
とくにパワー・ハラスメント(パワハラ)上司にあたってしまうと辛いですよね💦
なかには「これってパワハラかな?」と悩んでいて、判断に困っている人も多いのではないでしょうか。
パワハラには間違いなくパワハラだと断定できるのものあれば、グレーゾーンなものもあります。ですが、法的手段に打って出てもいいケースが後を立ちません。
そこで、ここでは典型的なパワハラ上司の特徴や実例を紹介し、パワハラ上司との付き合い方や対策などについてまとめています。
パワハラ上司の特徴について
まずパワハラ上司の特徴について見ていきましょう。職場にはいろいろな上司がいますが、パワー・ハラスメントをする上司にはいくつかのパターンがあります。
それが以下の5点です。
- 自己中心的である
- 完璧主義者
- 上司に弱く部下に強い
- 意見が変わりやすい
- 自信があるようにみえて実はない
パワハラ上司の特徴1.自己中心的である
よく「自己チュー」といいますが、パワハラ上司は圧倒的に自己中心的な人が多いです。
思い通りにならないとイライラし、暴言や暴力を平然と振るうことがあります。
逆にいえば、この断定的なふるまいが「パワフル」で「リーダーシップが強い」と評価されやすいため、昇進したともいえます。
パワハラ上司の特徴2.完璧主義者
少しのミスでもイライラする人は「完全主義者」だといえます。これが上司だと少しやっかいです。
ルール通りに動かない部下に対して「なぜ指示通りに動かない?」と怒る傾向があります。
たとえ部下が考えた最善策であっても、完璧主義者の上司にはただの『ズレ』にしか過ぎません。
少しのズレも許せないのは、上司もそのルールに忠実に従ってきた歴史があるからだともいえます。
なので意にそぐわない部下を叱りつけたり、わざと難しい仕事を押しつけたりしてパワハラをするのです。
パワハラ上司の特徴3.上司に弱く部下に強い
パワハラ上司の特徴として「自分より権力のある人間に弱い」という傾向があります。
そして「絶対に自分より上」に対して、服従することを嫌がりません。
逆に自分の部下に対しては180度逆の態度をします。このようなギャップもパワハラ上司の特徴です。
パワハラ上司の特徴4.意見がすぐに変わる
パワハラ上司は「コロコロと意見が変わる」ことがあります。これは上に逆らえず流されやすいことも理由のひとつです。
逆らえずにいるため、意見がすぐに変わり部下が振り回される傾向があります。パワーハラスメントを行う上司の指示があった場合、注意深く様子を見守ることも大切です。
パワハラ上司の特徴5.自分があるように見えて実はない
パワハラ上司はいつも堂々として威張っているようにみえますが、ほとんどの場合自信がありません。
自信がないからこそ部下に対して威圧的な対応をしているといえます。
このような上司が一番恐れるのが「みんなから攻撃されること」や「自分が舐められる事」です。
ですので、これらの琴線に触れないようにすることが日々の業務で大切になってきます。
パワーハラスメントの具体例
パワーハラスメントは大きく分けると二つの傾向があります。
- 精神的な暴力・・・「馬鹿野郎」「あほ」「まぬけ」などという
- 身体的な暴力・・・机をたたく、資料などでたたく など
その他にも膨大な業務量を短時間で終わらせるようにいう(過剰要求)や、仕事を取り上げて、何もさせずにいる(過小評価)などもあります。
これは個人的な体験談ですが、前の職場の上司にパワハラを受けました。
何をされたかというと「私に話しかけた人には仕事量を増やす」というものでした。
意図的に孤立させようとしていたのでしょうか。よく考えたら幼稚ですよね。少しモラル・ハラスメント的要素も混じっていたかもしれません。
もちろん下に記述している方法で人事に伝えた後、その会社は退職しました。社内はパワハラが横行していて、とても雰囲気が悪かったのを今でもおぼえています。
パワハラ上司にターゲットにされるタイプ
どのハラスメントにも共通して言えることがあります。
それは「ターゲットを選んでいる」という事です。
ハラスメント上司は決してランダムに暴言を吐いているわけではなく、ちゃんと人を選んでハラスメントをしています。
どうでしょうか?主には以下のような人が多い傾向です。
- 大人しくて真面目な人
- 暴言も指導と受け取ってしまう人
- 職場での集団に馴染めない人
- 仕事のミスが多い
ふだんから素直な態度で接していると、いざ理不尽なことをされてもまともに受け止めてしまいます。
こうなってくると、二度目も三度目もやってきますし、さらにエスカレートする可能性も否定できません。
それでは、日々業務を安心してこなすために、どのような対策が必要か考えていきましょう。
パワハラ上司にできる対策
役職がある、ということはやはり相手にとっては優位となります。だからといってハラスメントを許していい訳ではありません。
そこで、上司がハラスメントをする前に、どのような対策があるのかをチェックしてみましょう。主には以下のようなものがあります。
- 同僚に仲間を作っておく
- 相手より先の心理を読み、行動する
- 業務スケジュールを開示しておく
対策1.同僚に仲間を作っておく
ふだん交流の無い同僚であっても、いつパワハラに遭うか身構えている状態であれば、同じ共通意識ですよね。
そうであれば、ぜひ交流を持っておきましょう。
パワハラ上司は孤立している部下を狙いやすい傾向があります。なぜなら自分がパワハラをした際、噂になるのを恐れているからです。
もしそれほど親しい部署でなかったとしても、こういった場面に遭遇しないよう、あらかじめ同僚とコミュニケーションを取っておくことはかなり有効です。
対策2.相手より先の心理を読み、行動する
パワハラ上司はせっかちです。何より自分の手柄を最優先します。
ですので、もしあなたの上司がパワハラ上司だった場合、いわれた業務は予定より早く終わらせる方が得策です。
少しでも待たせると、たとえ穏やかに見えていても内心は「あいつは使えない」というレッテルを貼られている可能性があります。
そうなってしまうと、パワハラをしたい時のターゲットになってしまう可能性があります。終わらせられる業務は素早く片づけてスキを見せないようにしていきましょう。
対策3.業務スケジュールを開示しておく
パワハラ上司はムダが嫌いです。ですので隙間に業務を指しこんでくることも少なくありません。
こうならないためには、日ごろから「自分のスケジュール」を開示する。または伝えておき、上司から追加の依頼を受けないようにガードしておきましょう。
普段から効率よく仕事をしている部下に対してはパワハラなどが起こることはとくに考えられません。
パワハラ上司の心理をよく考え、日ごろから仕事をしていればターゲットにはなりにくいはずです。
それでも上司からパワハラを受けたら?
「あらゆる手は尽くしたのに、パワハラをされる」
こうなってくると、もう次の行動に移す時期になっています。相手はあなたをパワハラのターゲットと認定してしまった場合、以下のような対策をとっていきましょう。
証拠を残す
よく聞くのが「部屋にずっと閉じこめて延々と説教を言われた」というケースです。これは、立派なハラスメントになります。
もしあなたがターゲットとなってしまった場合、不意の攻撃に備えてテープレコーダーなどを用意し、証拠を録音しておきましょう。
- パワハラに関しての音声・映像データ
- 上司からのメールのやりとり
- パワハラの目撃者(同僚)の証言 など
難しいようでしたらノートなどの記述、ハラスメント上司に何をされたかの日報なども有効です。
企業内の相談窓口に伝える
最近では企業によるハラスメント対策として「相談窓口」を設けているケースが多くなりました。
企業内に設けられている相談窓口があれば、そこに申告してみましょう。
異動など適切な対応をしてくれる場合が多く、それで問題が無くなるケースも多いです。
企業内で解決できない場合、労働基準監督署やハラスメント相談窓口(女性専用のものもある)など、外部の機関に相談する方法もあります。
あまり普段は使い慣れていないかと思いますが、いったん相談してみてもいいでしょう。
仕事を辞める、転職する
どうしてもハラスメントが収まらなかった場合には転職してみる、といった方法もあります。
なぜなら自分の安全と健康を最優先に考える方が後々メリットが大きいからです。
考えてみましょう。ハラスメントが多い仕事を続けることでストレスやメンタル面に悪影響がおよびませんか?
ならばさっさと次の仕事を見つける方が得策です。
当サイトでは、次の転職先の相談窓口として、おすすめのサイトや転職エージェントを紹介しています。
■ 年間転職支援数4000件以上
→『転職エージェントナビ』
■ 選考企業に合わせた面接対策を実施
→『UZUZ(ウズウズ)』
ハラスメントを受けてあなたが我慢する必要はどこにもありません。転職を考えるのは理にかなった選択です。
メンタルヘルスを守り、次に進むための一つの方法として考えてみましょう。
また「辞める勇気が無い」といった場合には退職代行を使ってみるのもおすすめです。
最近では女性に特化した退職代行サービスもありますので、一度話をきいてみてもいいでしょう。
まとめ
パワハラ上司に当たってしまうと、日々の業務にも支障が入り思うように仕事が捗らない、といった毎日になってしまいます。
その為には「あらかじめの防御」をしておき、いざとなっても「すぐパワハラから逃げられるよう」準備をすることが大切です。
とくに最近の企業は不景気が続き、売り上げに対して厳しいノルマを課していることなどが原因となり「パワハラ上司」となってしまったケースも少なくありません。
辛いことは我慢せず、なるべく防御できることを考えながら日々の仕事を円滑に進めていきましょう。
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