「なんとなく毎日起きるのが辛い、会社に行きたくない」
「毎日が辛い、仕事を辞めたい」
毎日仕事をしていればどんな方にも思い当たるこの症状。
ですが、連日「会社行きたくない」という気持ちが続くようであれば、メンタル面に何かしらの支障をきたしている場合があります。
厚生労働省の調査結果によれば、働く世代の約6割が「仕事にストレスを感じている」と感じている結果が出ています。ですので誰もが「うつ病の予備軍」といってもおかしくないでしょう。
うつ病は、活動できる源の生命エネルギー全体が低下してしまう疾患です。ですのでいったん発症してしまうとなかなか完治が難しいといわれています。
「ひょっとしたら自分は鬱ではないか」と思い当たる節がある場合、どのように対応したらいいでしょうか。
ここでは「会社行きたくない。これってうつ病なのかな?」と思っている方に向けた判断方法と、その対策について解説していきます。
うつ病と考えられるチェック項目5つ
まずは自分で「うつ病」かを判断できる基準をチェックしてみましょう。主には以下の5点があります。
- 疲れがとれない、または気力がない
- 夜なかなか寝つけない
- いままでより興味がもてない
- 身体症状の変化(腹痛など)
- 涙ぐむことが増えた
それぞれ見ていきましょう。
疲れがとれない、または気力がない
うつ病の特徴の症状には「無気力」「抑うつ感」というものがあります。
元気な人と比較すると、一目瞭然です。
無気力になると、普段は問題なくできていた仕事をはじめ、会社行きたくなくなるなど、生活に困難を感じることがあります。
これがエスカレートしていくと趣味や友人と会う事にも苦痛を感じてしまいます。
夜なかなか寝つけない
うつ病の初期症状からの特徴として「寝つきが悪い」「眠れない、すぐに起きてしまう」という症状があります。
あらゆるエネルギーレベルが落ちてしまうため、疲れていても「眠れない」といったことがおこります。
さらに、うつ病にかかるとセロトニンの低下します。セロトニンは睡眠に欠かせない成分ですが、低下することで入眠困難になるといわれています。
身体症状の変化
元気な時は何も感じなかったのに、日々メンタルにムラが出てくる。これは「うつ病」の初期症状です。
会社へ行きたくない他に「胃や頭が痛くなる」「トイレが近い」など身体の症状がでてくることがあります。
また初期症状では「不安な感じなどがつきまとう」、といった症状も出てきます。
今までとはあきらかに違う症状が増えてきた場合には要注意です。
何事にも興味が持てない
うつ病初期の特徴として「何事にも興味が持てなくなる」といったことがあります。会社へ行きたくなくなることも、含まれていると考えていいでしょう。
これは生命エネルギーが低下することで集中力が切れ、いままで興味があったことにも視点がいかなくなることが原因です。
ストレスや過労から会社に行きたくない気持ちになり、何事にも興味がもてず鬱を発症してしまうというケースもあります。
日々の疲れをいやす行動は、うつ予防には大切です。
涙ぐむことが増えた
「泣きたくないのに、なぜか涙が出る」といったことがあった場合、少し警戒した方がいいでしょう。
これは仕事などで張り詰めた神経が解放されず、ストレスがたまった結果だともいえます。
あまりにも続くようであれば、「会社行きたくない」となりますよね。これはメンタルが弱くなっている証拠。うつ病の発症手前になってしまう可能性があります。
うつ病になりやすい人はこんなタイプ
それではうつ病になりやすい人の特徴にはどんなタイプの人がいるのかをチェックしてみましょう。
- 生真面目な人
- 完璧主義な人
- 責任感が強い
- 周りに気を使う人 など
とくに「普段明るい」など、周囲に気を使っているタイプの人がとつぜん「うつ病になった」といったケースも少なくありません。
これは常に周囲に気を配ることで、心や身体に負担をかけた結果です。上記はほんの一例ですが、どんな人でも「うつ病」を発症するケースはあると考えておいた方がいいでしょう。
「会社行きたくない」という気持ちが募り、自分が「ひょっとしたら鬱なのかも」と思った場合、どのような対策をすればいいかをチェックしていきましょう。
「うつ病かな?」と思ったらするべきこと
うつ病というのは、なかなか自分では気がつきにくい病です。なぜなら「そういう症状があるのは知っているけど、自分には関係ない」と思っているケースがほとんどだからです。
私たちの体は想像以上に優秀です。ですのである程度の無理は耐えれるようにできています。ですが、ある一定のキャパを超えてしまうと、なし崩しに壊れてしまう危険性を持っています。
その事を知らずに無理をしてしまうのは現代社会の特徴でもあります。
ですから「会社行きたくない」「生活がしんどい」と感じたら、まずは以下の事を実践してみましょう。
有給を入れて休むこと
繁忙期を過ぎたころに有給を使って体を休めます。
できれば旅行などはせず外出も避け、体を休めることに集中してみてください。
1日中ベッドでゴロゴロしているのもいいですし、体を動かすのが好きでしたら軽いジョギングもいいかもしれません。
普段働いていると「体と脳をストップさせる」のはけっこう大変です。ですがリラックスすることを体が要求していますので、まずは自分をいたわる事です。
心療内科に相談してみる
会社へ行きたくない原因は単なる疲れかもしれません。
ですが、一度心療内科に相談してみましょう。なぜなら、うつ病は本人の自覚症状があまりないまま進行してしまうケースが多いからです。
個人的な体験談ですが、一度傷病手当を受けた経験があります。理由はとつぜん、悲しくないのに「涙が止まらない」事が増えたからです。
診断結果は「うつの初期」でした。「このタイミングで来られる人は珍しく、あなたはラッキーだ」といわれました。進行していれば、こうしてブログを書いていることもできなかったかもしれません。
鬱にも初期症状、中度、重度と段階があります。ですので、あなたが心療内科に行ったことで、軽度の状況であれば治る可能性が早くなります。
どんな場合にも「早期発見」が大切です。うつ病なのかと心配するよりはプロに判断してもらった方がいい場合があります。
日光にあたること
ふだんオフィスに籠っていると、人はなかなか「光」に当たることがありません。日光浴はビタミンDを生成するのに大事です。ですから、時間があれば森林浴などを兼ねて散歩を楽しんでみましょう。
ビタミンDを体内に生成することは、メンタル強化はもちろんカルシウムの吸収や免疫力などをあげるのにもおすすめです。
私も愛用しているのは、ビタミンD3と、眠りをサポートするメラトニンです。どちらも体に必要な成分なので、栄養補給としても助かっています。
鬱だったら「傷病手当金」を活用し休職する
もしあなたが心療内科で「早期うつ病」や「適応障害」などといった診断が下された場合、病院で診断書を書いてもらいます。
勤め先が「協会けんぽ」などに加入されているようであれば「休みながら傷病手当金」を受け取れる対象になるので、ぜひ活用してみましょう。
傷病手当金はうつ病や不安障害、パニック障害などで休職した場合も、給付を受ける事が可能です。
詳しいことは以下のページでも紹介しています。
ブラック企業だった場合「退職代行サービス」という手もある
本来、従業員が体調が悪く「辞めたい」「休みたい」といったリクエストは通るものです。
ですがブラック企業の場合、人件費を削るためサービス残業を強いるケースがあります。もしあなたがそのような職場で「体調が悪い」のであれば、心療内科に通いながら「辞める」という選択肢も考えた方がいいでしょう。
ブラック企業では「なかなか休めない」「辞められない」といったデメリットも多いですが、こんな時に役立つのが「退職代行サービス」です。
ほとんどの「退職代行サービス」では、一定の金額ですべてサポートしてくれます。もし万が一料金等の比較をしたい場合には以下の点を注意しましょう。
- 弁護士など法的な手続きの専門家の監修がいる業者
- 追加費用などを請求しない口コミがある業者
まとめ
残業やプライベートのつき合いで無理をしていると、いつのまにか体も心も弱くなってしまう事があります。そんな時は無理をせず、休むのが一番です。
ですが付合い上断れないケースが続くと、人はメンタルを病んでしまう事があります。
病気とは「いまの生活を見直せ」というメッセージです。ですのでいったんストップして自分の体の調子について考えてみましょう。
経済的な不安はありますがうつ病になってしまう方がデメリットの方が大きいと考え、よりよい決断をしていくことをおすすめします。
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